民事再生は難しい?1

債務整理という言葉を聞いたことがある人は少なくないことでしょう。まして現在のような不景気の世の中でしたら、債務整理という言葉をよく耳にすることになるのも、致し方ないところです。一口に債務整理と言っても任意整理、自己破産、特定調停、それに民事再生といった種類があります。このうち任意整理は裁判所を介さない手続きで、多額の債務の返済に苦しみ、任意整理による債務の整理を行なおうとする人は、専門家に代理人となってもらいます。そしてその代理人が債権者と交渉を行い、債務の軽減等について話し合います。またここで任意整理の代理人となるのは、司法書士か弁護士に限ります。それらの資格にない人は、任意整理の代理人になることはできません。先に紹介した四つの借金整理の方法のうち、任意整理を除く残りの三つは裁判所での手続きとなります。
ところで先に書いたように、借金整理のための手続きの、その多くは裁判所を通して行います。裁判所のイメージは、冷静に、時に冷酷に法律を執行するといったイメージではないでしょうか。従って私達の多くが、いざ多額の債務を抱えて裁判所で債務整理の手続き、申し立てを行なおうと思っても、債務整理の裁判所への申し立てや申請は非常に難しく、ハードルが非常に高いと考えているのではないでしょうか。例えば債務整理の方法のうちの自己破産のケースで言えば、自己破産の場合これまでの借金がゼロとなって帳消しにしてもらえるということは、多額の債務を抱えた債務整理の当事者にとってはまさに神様による救いと言ってもよいでしょう。ですがさすがに実際にはなかなか裁判所が自己破産を許可してくれないと思えるのも当然でしょう。実際のところはどうなのでしょうか。裁判所で借金整理の申し立てはかくも難しいのでしょうか。
この問題に関する答えを言いますと、皆さんにとっては恐らく大変意外に思えるかもしれませんが、実際のところ裁判所で行う自己破産をはじめとする債務整理の手続きの場合、裁判所に申立書等の必要な書類を提出し、それが裁判所によって受理された段階で、債務整理の為の手続きの殆どが終了しているということです。つまり裁判所が関連の書類を受理してくれたら、債務の整理に関する手続きの肝心な部分と言うか、鍵になるところは終わっているのです。それはここで主に取り上げる民事再生の場合でも同じです。これは恐らく裁判所と債務整理との関わりに関して、殆どの人が知らないことではないでしょうか。

民事再生等、裁判所の絡んだ債務整理の手続きを行う場合、実際の手続きの大きな流れはこのような感じとなります。裁判所に行って借金を整理することの申し立てをした後で、裁判所から再び呼び出しを受けて、その都度裁判所に出頭する事になります。出頭と聞くと何だかあまりいいイメージを抱かないかもしれませんが、出頭と言ってもその内容は先に提出した書類の記載内容等の関する確認作業が主です。ここで最初に提出した債務整理に関する申立書等の書類に不備がなければ、事実上借金の整理が認められた、と言ってもいいでしょう。従って自己破産にせよ民事再生にせよ、裁判所で行なう借金整理に関しては、それほど大変で難解な手続きとはなりません。今までは借金の整理を必要とし、それの申し立てを考えていた人の中にも、裁判所で申し立てを行なう借金整理はハードルが高く非常に難しいのでは、と尻込みしていた人も少なくないでしょう。ですがこの文章を読んだ人で本当に借金の整理を必要とする人は、是非ここでもう一度考えなおしてみてください。裁判所で行う借金整理は、決して一般に思われる程難しくないのです。もしかしたらこうした裁判所で行う債務整理の手続きが借金に悩む皆さんの悩みを根本的に解決してくれるかもしれません。勿論それは裁判所を介さない手続きである任意整理にしても同じです。ここでお話しする内容が、債務整理を行うべきかどうかで悩んでいる人に対して少しでも手助けになることを願っています。

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最終更新日:2017/4/27